2008年5月15日木曜日

第五十二段 四川省地震とミャンマー・サイクロンと感染症

四川省の大地震救援活動で展開している中国人民解放軍と武装警察部隊の人数が凄いことになっています。現状で展開しているのが両部門併せて4万8千人前後。そして更に投入人員を3万人追加する決定が下されたとのこと。今回の地震がそれだけ大規模なものということかもしれませんが、他に震災にかこつけて発生しかねない略奪や放火、暴動といったものを抑止する意味合いも強いのだろうなとも思います。だが一方でより気になることがあります。

それは人を食い物にする輩の大発生・新登場です。といっても、義援金を騙った各種詐欺や親を亡くした子供を狙う人身売買組織といった組織犯罪の話をしたいわけではありません。今回気になったのは、文字通り人間を餌にして種族の存続を図る細菌やウィルスといった病原菌です。現在、アジア地域では、サイクロン被害を受けたミャンマー、地震が発生した中国四川省、その一帯で公衆衛生が著しく悪化した状態になっています。両地域の高温多湿といった気候条件(しかもこれから夏を控えて気温は上昇トレンド)、被災者のストレスや栄養状態の劣悪さ、人口密集度も考え合わせると、現状は各種病原菌にとって、免疫力の弱った人間という好餌が大量に存在する巨大バイキングが発生したも同然。しかもそのバイキングは、何度も繁殖を繰り返すことでより毒性の高い変種を生み出す一種のトレーニングルームともなり得ます。

そして、その四川省とミャ ンマーの中間地点にある雲南省はインフルエンザの故郷とされている場所です(一説によれば黒死病の発祥地もここだとか・・・)。また、中国内では現在、手足口病が各地で蔓延しており、過去にはSARSの発生がありました。周辺地域に目を転じれば、インドネシアや日本では、現在、鳥インフルエンザが発生しています(日本では対人感染は報告されていませんが・・・)。これらを考慮に入れると、四川省やミャンマーで既存感染症の大規模な蔓延が発生する危険性は勿論、両地域のどちらか若しくは両方が起点となって新型感染症(特にウィルス型の)が発生・流行するリスクが現実的な問題としてあろうかと思われます。前述の四川省地震における人民解放軍および武装警察部隊の大規模な展開には、被災地域における救援活動や治安維持の他に、恐らくは危険な感染症が発生した地域を封鎖(最悪、封殺)することも目的に含まれていると考えられます。

一方、大規模な軍や警察の動員が伝えられないミャンマーで爆発的な感染症流行が発生した場合を考えると、背筋に流れる冷たいものも相当量になろうというものです。 ( ̄△ ̄;)