2008年11月4日火曜日

第百四十七段 音速の遅い読書『猫神やおよろず 1』

今回の音速の遅い読書で取り上げるのは、以下の一冊

猫神やおよろず 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
FLIPFLOP
s
コミック

秋田書店
総合評価 5.0
発売日 2008-0
5-20
アマゾン通販

二十一世紀のこの世でも、神様の数はいと多く。曰く、ちよろず、やおよろず。

そんな出だしで始まる、神様たちの活躍絵巻が本書の内容。
とはいっても、アイアン・メイデンや火刑、異端審問官、自爆テロに思想言論弾圧といった物騒極まりないものを世に蔓延らせ、魔女やら悪魔やら異教徒やらの絶滅に血道をあげる神様は出てきません。(ぉ

本書に出てくる神様といえば、レゲー中毒(レゲエに非ず)だったり、コンビニでビールを買ったり、官憲に道を尋ねたりするぐらい、現代日本に溶け込んでおります(でも、扶養控除の頭数には入らないらしい・・・・)。そんな何とも人間臭い神様たちと人間の繰り広げる日常ストーリーが、穢濁悪逆が横溢する世の中で冷え切ってしまった心をほっこりと暖めてくれます。(´ヮ`)

数あるお話の中で、投資家点額法師にとって最も印象に残ったのが「貧乏神インスペクト」というお話。要するに貧乏神が主人公の猫神様が住む街にやってくる話なわけですが、その貧乏神様と言うのがまた凄い武勇伝を噂される大物。具体的に言えば世界恐慌を始め、様々のバブル崩壊のトリガーを引いたとされる強力貧乏神。そんなのが街に乗り込んできた日には・・・・。((((;゜Д゜)))
その顛末の如何は本書を参照して頂くとして、何とも含蓄があるのが、好況と不況、生と死、幸と不幸がどうしようもなく不可分であるというくだり。普通に読んでも実に味わい深いシーンなのですが、点額法師が本書を購入した2008年5月は世間的にはコモディティ・バブル華やかなりし時代。その熱に浮かされて、当時のブログ第五十三段で点額法師は以下のようなことを書いております。

↓熱病の記憶


今にして思えば、この時点で既に貧乏神様はアップを開始していたのでしょう。

その後の金融大海嘯(中国では今回の世界的金融危機をこう呼んでいるとか・・・・)で直撃を受けて現在に至る投資の軌跡を回顧する時、件のくだりが実に身に沁み入ってくるように思われるのです。
と同時に、ペイバックタイムもいずれ訪れるでしょうと、落ち着いた気分にもさせてくれます。VIXやバルチック海運指数の動きを見ると、まだまだ貧乏神様のバブル潰しは続きそうですが、果たして第2巻が出る頃にはどうなっていることやら・・・・? 

まぁ、慌てず騒がず、落花流水の心持と神様たちのゆる~い日常ストーリーをお供に、ゆっくりじっくり機を見計らっていきますかねぇ。
( ̄w ̄)