2009年2月16日月曜日

第二百十四段 そのイメージが勝負を決める

「民衆というものは、しばしば表面上の利益に幻惑されて、自分たちの破滅につながることさえ、望むものだ」
―――ニコロ・マキアヴェッリ 『政略論』

「巧言令色鮮(すく)なし仁」
―――孔子 『論語』

「尊敬は服の善し悪しで決まる」
―――アラブの俚諺 『アラブの格言』(曾野綾子 新潮新書)

一つは15世紀フィレンツェにおいて人間と政治の本質を深く凝視し続けた人物の言。一つは紀元前5世紀の中国大陸において道徳と政治の一致した理想世界を希求した人物の言。一つは欧州・アフリカ・中央アジアの結節点として様々な民族・王朝が興亡した中東アラブ世界に伝わる俚諺。背景にある文明・宗教、生まれた時代、それが全く異なるにも関わらず、これらの言葉が指摘する所は全く同じ。畢竟、「人間とは見た目・印象で判断する存在である」ということ(確か『人は見た目が9割』なぞという身も蓋もないタイトルの本もあったかと・・・・)。

つまり、「人が見掛けや外見で判断を下す」のは時代や文化・文明を超えた普遍的な性質だと考えられる。だから風采や人当たりに恵まれた人物が実際の能力を超えた富貴栄耀を手にし、表面上の言葉や表現を取り繕っただけの政策・計画が賞賛・採用されることも別段嘆くにはあたらない。また、嘆いて文句・愚痴をこぼした所で何か良いことがあるわけでもない。

ただ、人間一般ひいては自己の性向として印象・外見に流され易い面があることを自覚すれば、判断を下すにあたってもより慎重になれるだろうし、逆に、この性向を利用することでこちらの附け込む隙を相手に生じさせることにも使えよう(教育の場でも、「他人を見た目で判断してはいけません」と空虚な教条を繰り返すよりも、「人は見た目・印象で判断するものなので、如何にそれを利用するか」を教えた方がよっぽど実用的かと思う)。

YouTube上に掲載されていた投資先企業や投資希望企業のPV・CMの類を見ながらそんなことを考えた有休の昼下がり(「非生産的な休暇の過ごし方だな」といったツッコミは黙殺させて頂きます)。

・・・・まぁそんなことは別として、ロッキード・マーチンとBAEシステムズの動画はカッコいいなぁ(ぇー

<点額法師が実際に投資している企業>
ロッキード・マーチン


ノースロップ・グラマン


ヴァーレ(不思議と流れる歌の歌詞が耳に残って仕方がない・・・・)


ペトロブラス


<点額法師が将来的には投資対象に加えたいと思っている企業>
BAEシステムズ


BHPビリトン