2009年2月6日金曜日

第二百七段 忙中旱あり

個人、法人、政府、人界に存在するあらゆるものが景気後退の恐怖に揺れ、必死の対応で慌ただしく日々を過ごしている中、中国で大規模な旱魃が発生した模様です。
中国:干ばつ警戒水準を最高レベルに引き上げ、史上初-農作物に影響

  2月6日(ブルームバーグ):世界最大の小麦生産国である中国は、干ばつの緊急警戒水準を史上初めて最高水準に引き上げた。乾燥気候により、農産物 や家畜、地方の収入が脅かされている。

同国政府当局によると、冬小麦畑は全体の4割超に当たる約950万ヘクタ ールが干ばつの被害を受けており、うち約3分の1が「深刻な」状態にある。 約430万人の市民と210万頭の大型家畜の飲用水に支障が出ているという。

干ばつは穀物生産や輸出の減少につながり、農家の所得てこ入れに向けた 政府の取り組みに水を差す可能性がある。国営新華社通信によると、胡錦濤国家主席と温家宝首相は、干ばつ対策に「徹底して取り組む」よう指示した。

5日の小麦価格は中国産小麦への悪影響を材料にほぼ2週間ぶりの大幅高 となった。シンガポール時間6日午後零時54分(日本時間同2時54分)現在、 シカゴ商品取引所(CBOT)の時間外取引で、小麦先物価格(3月限)は0.2% 高の1ブッシェル=5.63ドル。(出典:ブルームバーグ

欧州と米国の経済がヨレヨレの今、中国(特に経済発展の遅れた内陸部)の成長・発展に期待を懸ける声もちらほら目に致します。そんな中に降って湧いた今回の災厄。北京政府と中国農民、そして彼らの財布に望みをつなぐ人や企業にとってはまさに凶報と言えましょう。
一方で点額法師個人としては、この旱魃がきっかけとなって

農産物需給の逼迫

農産物価格の下落基調反転

北米やカナダ、豪州の農家所得増大と生産意欲の拡大

イールド(単収)の高い品種や肥料に対する需要の高まり 

モンサントやポタッシュ社の利益増加

点額法師ポートフォリオの運用成績改善

という流れが発生してくれれば万々歳なんですがねぇ。どうなることやら・・・・? ( ̄w ̄)
(なかなかそう上手くはいかないのが人の世の常ではありますが・・・・・)

また穀物関連で他に気になったニュースとしては、「ヴェトナム(コメ輸出量世界2位)とタイ(コメ輸出量世界1位)がコメ取引の合弁会社設立で合意」というものが御座います(出典:日経ネット)。

冷戦時代を振り返れば、一方は東南アジアにおける米国の一大拠点、もう一方は密林に巨人米国を沈めた反米闘争の輝ける星。それが今や互いに手を結んで経済的利益の拡大を図るというのですから、つくづく「冷戦は遠くなりにけり」と言った所。

閑話休題、このコメ取引会社、将来的には他のコメ輸出国にも参加を呼びかけていく方針だとか(因みに主要なコメ輸出国としては前述の両国の他に、インド、米国(!)、パキスタン、中国、エジプト等が挙げられる。逆に輸入国としてはナイジェリア、サウジアラビア、フィリピン等がある)。
古くは石油がOPECによって囲い込まれ、最近では天然ガスで輸出国機構が結成され(参加国の同床異夢が甚だしいらしいですが・・・・)、そして今度はコメについても輸出国が発言力を強めようと動き出しました。
将来的に金融危機の影響がある程度おさまり、世界的に購買力が回復に向かった時のことを考えれば、今後のヴェトナムとタイ、そして合弁会社の動きが非常に興味深い所ではあります。