2009年3月21日土曜日

第二百三十五段 マダガスカル政変

インド洋西部の島嶼国家マダガスカルで政変劇が起きた。

当ブログ第二百十段でも触れたが、今回の政変劇をざっとまとめると以下のようになる。

ラジョエリナ氏、アンタナナリボ市の市長(2007年就任)として広く人気を博す。

ラジョエリナ氏、政権入りの意欲を示すとともに、2008年末からラベロマナナ大統領への批判を強める。

ラベロマナナ大統領、ラジョエリナ氏を市長から解任。


国内ではラベロマナナ派とラジョエリナ派の抗争が発生する。

3月15日、軍部がラジョエリナ氏支持を打ち出して大統領府占領。

ラジョエリナ氏、自身の暫定大統領就任を宣言(現憲法における大統領職の年齢規定に抵触するため)


因みに、今回の政変劇で大統領職を逐われたラベロマナナ氏の大統領までの道程が以下の通り。

ラベロマナナ氏、アンタナナリボ市の市長として広く人気を博す。

ラベロマナナ氏、2001年大統領選に出馬。

大統領選において、当時のラ ツィラカ大統領とラベロマナナ氏、双方が勝利宣言


国内ではラベロマナナ派とラツィラカ派の抗争が発生する。

2002年、ラベロマナナ氏、軍部、最高裁判所と国連の支持によって正式な大統領として認められる。

同年、ラツィラカ氏はフランスに国外退去。

要は、首都の市長が現職大統領に喧嘩を売って、国民が分裂し、最後に軍部が市長側支持に回って政権交代完了・・・・。
・・・・これが「てんどん」というやつかッ!

さて、今回の政変劇で打倒された旧政権は、インドとの関係強化に熱心で、2007年にはマダガスカル島北部にインド海軍の通信傍受施設を設置させている。
そんな政権が打倒されたのだから、インド政府も何かしらの声明を出しているのだろうと思ってネットでインドの新聞や通信社をチェックしてみたが、特に今回の政変劇でインド政府は声明は確認できなかった(チェック対象が英文表記やってるところだけに偏っているせいもあるかも)。
下手に声明出してマダガスカル新政権やそれにつれない態度をとった米国との間で無用の波紋を起こしたくないというのがあるのかしらん。

もう一つ気になるのが中国の動きだよなぁ・・・。既にセーシェルに対して影響力を強めるべく経済援助なんかに動いているらしいし、このまま欧米諸国がマダガスカル新政権に冷淡な態度を取り続ければ、マダガスカルもまた中国の影響圏に入るかも・・・・?