2013年5月23日木曜日

第四百八十三段 いろいろやろうぜ(海で) 補遺

当ブログの前段で取り上げた江衛Ⅱ級フリゲート艦懐化、江滬-V級フリゲート艦佛山、補給艦千島湖の3隻(いずれもPLAN東海艦隊に所属)からなるチームの遠洋航海訓練だが、その活動範囲について2013年5月22日に興味深いニュースがあったので、前段の補遺としてこれを取り上げる。

その興味深いニュースというのは、中国国防部のサイト(簡体字版)に掲載されていた以下のものである。
5月21日下午,东海舰队远海训练舰艇编队在完成历时16天的远海训练任务后,返回福建某军港。

    由导弹护卫舰“怀化”舰、“佛山”舰和综合补给舰“千岛湖”舰组成的舰艇编队,先后航经与西水道、西太平洋、巴士海峡、西沙等海区,总航程4000余海里,编队完成了广阔海域机动、综合攻防作战、海上补给和战伤救护等20多个课题的演练。

    在西太平洋训练期间,“怀化”舰官兵举行了甲板宣誓签名活动。在穿越巴士海峡进入南海海域后,编队按计划组织了临检拿捕、岛礁防卫作战、舰机协同等演练。

    编队指挥员陈琳认为,通过远海训练,装备经受了较长时间、较高强度连续使用的考验,摸索出了护卫舰编队在大洋训练和作战的方法,也检验了部队遂行相关任务的能力。同时编队在相关海域天气、水文和编队后勤保障上也积累了大量数据,为今后远海训练积累了宝贵资料。

    陈琳同时表示,这次编队远海训练充分展示了官兵特别能吃苦、特别能战斗的精神,在海上训练中体现出忠诚的信念、灵活机动的战术和勇猛顽强的作风。
(2013年5月22日付 中華人民共和国国防部)
記事は遠洋訓練航海に出ていた懐化、佛山、千島湖の3隻が5月21日午後に福建の某軍港へ帰港したことを伝えるものなのだが、注目したいのが第2段落である。そこには航行を行った海域として西太平洋(フィリピン海)に加え、そこと南シナ海を隔てるバシー海峡(巴士海峡)、ベトナムとの領有権争いを抱える南シナ海の西沙諸島の名がそれぞれ挙がっている。
次に第三段落に目を向けると、バシー海峡を越えて南シナ海に入り、西沙諸島まで足を延ばしたのは、どうやら懐化のみであるようだ。

そこに前段でも使用した防衛省の報道資料等を重ね合わせると、懐化、佛山、千島湖からなるチームは次のような展開をしたと考えられる。


まず黄色矢印1での動きだが、5月6日午前に福建の某軍港を揃って出航した懐化、佛山、千島湖のチームだが、彼らは東シナ海上で懐化と佛山の組と千島湖のみの二手に分かれ、翌7日に懐化と佛山の組が与那国島-西表島間海域を超えてフィリピン海入りを果たした。

次に黄色矢印2での動きだが、具体的な日付は不明なものの、フィリピン海に入った懐化と佛山は時をおかずに更に二手に分かれ、佛山がフィリピン海に留まる一方、懐化はそこから航路を西にとってバシー海峡を越え、南シナ海の西沙諸島まで足を延ばした。

そして黄色矢印3での動きだが、こちらも具体的な日付は不明なものの、西沙諸島海域や南シナ海での航行・訓練を行った懐化は、それを終えると今度は逆にバシー海峡を東に抜けてフィリピン海入りし、そこで佛山と合流した。

最後に黄色矢印4での動きだが、フィリピン海で合流した懐化と佛山は5月13日に宮古海峡を越えて東シナ海入りし、そこで千島湖とも合流を果たして5月21日に福建の某軍港へ3隻揃って帰還した。

以上が懐化、佛山、千島湖の動きに関する新たな報道とそれら表沙汰になっている情報にのみ依拠した愚察である。

これと冒頭に記した報道とを以て前段の補遺とするものである。

参考資料
・中国国防部 「东海舰队舰艇编队圆满完成远海训练任务」 2013年5月22日